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真実とかワザと負けるとか聞いたらこれしか思いつかなかった・・・。 反省は一切していないw 本家用映像 ネタ用記事 ネタ用記事 英ver. 名前
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18 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/23(火) 22 20 29 ID bYCtaPEW その日の夕方、大河内桜は学校の部活動に姿を現さなかった。 部員たちは不審に思ったものの、部長である海原英一郎の左手を見て事情を悟った。 憧れの先輩が練習に参加できなくなったことにショックを受けてしまったのだ、と。 剣道部員たちにとって二人は恋人同然の関係だと認識されている。 毎日校外練習のあと二人きりで帰っていることを知っているので、 未だに恋人の仲になっていないことが不思議なくらいだった。 今回のことは二人の間で解決するしかないと思った部員たちは、深く詮索しないことにした。 海原英一郎は、しばらく練習に参加できないこと、 大河内が来ていないため今日の校外練習はできないことを副部長に伝えると、 鞄を持って先に帰ることにした。 19 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/23(火) 22 21 17 ID bYCtaPEW 自宅へまっすぐ帰るのなら正門を出て左に曲がるのだが、 いつもの癖で右――練心館の方角――に曲がってしまった。 でも、引き返さずにそのまま歩き出すことにした。 しばらく練心館には行けなくなってしまうから、見納めをしておこうと思ったのだ。 歩きながら考えたいことも、あったから。 まず、この左手のこと。 全く動かなくなるという可能性は低いと思う。 痛覚があるということは神経は通っている、ということだ。望みはある。 ただ、竹刀を握って高校生を相手に試合ができるほどの握力が戻るとは限らない。 大学生を相手に片手で試合をする選手もいる。 彼は何年かけてあそこまで強くなれたのだろう。三年?五年?十年? いや、同じ時間をかけても俺がああなれるとは限らない。 ならば、いっそのこと剣道を―――― やめろ。馬鹿馬鹿しい。 まだ怪我をしたばかりだ。そこまで悲観的になる必要は無い。 今は怪我を治すことに専念しろ。 次に考えるのは、大河内のこと。 心に引っかかっているのが、あの絶望を味わったような表情だ。 予想では、怪我の話をしたときに過剰に心配してくると思っていた。 しかし実際には――こう言うのも変だが――俺が死んでしまったと聞いたような反応だった。 何かが引っかかる。俺は言わなくてはいけないことを言わなかったのではないか? そこまで考えてから、自分がいつのまにか練心館に着いていることに気付いた。 「大河内ともしばらくは一緒に帰れなくなるなぁ・・・」 そうつぶやくと、この怪我が本当に恨めしくなる。 女生徒を助けようとしたことを後悔はしていない。 ただ、あのとき怪我をしないように動いていれば。 女生徒の姿を目にした瞬間に動き始めていれば。 「・・・帰るか。」 ここにいるといつまでも自分を責め続けてしまうような気がした。 道場に向かって一礼して、背を向けた瞬間。 『オマエかァァァッ!!』 『ガッ!シャァァァァン!』 道場から女の声と、ガラスを派手に割る音が聞こえた。 20 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/23(火) 22 21 51 ID bYCtaPEW ようやく見つけた。海原先輩に助けられた恩を忘れ、立ち去った女を。 ・ ・ ・ 昼休みに学校を抜け出し、海原先輩が事故にあった現場を見に行った。 昼の忙しい時間帯は交通量も多く、事故の痕跡を発見することはできなかった。 この中にもしかして先輩の左手を轢いた車がいるのだろうか。 許せない。歩道にいた先輩を発見することもできずにそのまま走り抜けたへたくそドライバー。 どいつだ。そこの図体だけでかい箱みたいな車か。それとも塗装の剥げ落ちている小さい車か。 違う。携帯電話で会話しながら信号待ちしている車高の低い車。たぶんこいつだ。 その汚い金髪を引き抜いて間抜け面の皮を引き剥がして左手の爪をペンチでじわじわとめくっていって手首から先の骨を粉々にしてハンバーグに入れて・・・ いや、待て。そんなことをしている暇はない。 一刻も早く例の恩知らず女を見つけて報いを受けさせねばならない。 事件の関係者が現場に戻ってくるというのは通説だ。 この場で同じ高校の女生徒を発見したらすぐに捕まえなければ。 午後二時。待ち伏せてから一時間経過。 犬を連れて散歩する人しか通らない。まだまだこれから。 午後三時。待ち伏せてから二時間経過。 黄色い帽子をかぶった小学生しか通らない。私と目が合った女の子が驚いて逃げて行った。失礼な。 午後四時。待ち伏せてから三時間経過。 ようやく同じ制服を着た女を見つけた。しかしよく見たら剣道部の女子部員だった。 今日は重い日だったから部活に参加しなかったらしい。 まぎらわしい。今度は胴を打つときにわきを狙ってやる。 午後五時。すでに四時間待っているが、それらしき人物は発見できなかった。 今日は現れないのかもしれない。 仕方がない。今日は引き上げることにしよう。 21 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/23(火) 22 22 37 ID bYCtaPEW 私は今、練心館の男子更衣室の中に一人でいる。何もしていない。ただ膝を抱えて座っているだけ。 自分の部屋に一人きりでは居たくなかった。 海原先輩との思い出が染み付いている場所に居たかった。 先輩に会った日から、この時間には毎日のように一緒にいたというのに。 いきなり会えなくなるなんて耐えられない。 先輩が剣道部を辞めてしまったらもう、二度と会えないなんて・・・ 膝の上に涙の雫が落ちる。二滴。三滴。何度も。何度も。 寒気がする。先輩とさよならの挨拶をしたときに感じるあの寒さ。 こたつに入っても、お風呂に入っても、布団にもぐっても、この寒さからは逃げられない。 背中が震える。肩が揺れる。膝が痙攣する。歯がガチガチと音を立てる。 知っている。この寒さの正体は『寂しさ』だ。 「一人に、しないで・・・いっしょにいてくださいよぉ、せんぱぁい、ふ、うぅぅぅぅぅ・・・」 寒い。苦しい。逃げたい。もう嫌。これほどの寒さは初めてだ。 「せんぱい、・・・たすけて・・・助けて、ください・・・たす、けてぇ・・・」 視界が揺れる。脳の中がかき回される。 わたし、もうこのまま―― 22 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/23(火) 22 23 29 ID bYCtaPEW 『誰もいないじゃん。嘘ついたんじゃねえだろうな?』 ――? 男の声がした。剣道部の男子部員だろうか?でも聞いたことのない声だ。 『ほ、ほんとです。いつもはここで、ぁがっ!』 また別の男の声。その声は震えていた。 更衣室の窓から道場裏を覗くと、男三人と女一人がいるのが見えた。全員同じ高校の生徒だ。 男の一人は口をおさえている。さっきの声はこの男のようだ。 『いないんじゃしょうがねえ。帰ろうぜ。』 『おう。でもあの海原ってやつもしかしてその後死んじまったんじゃねえの。』 『あ、そうかも。なんかガードレールに頭打ってたし左手なんか潰れてたし。』 ・・・こいつら、いまなんて言った? 『海原』『ガードレールに頭を打っていた』『左手が潰れていた』。 そして『同じ高校の女生徒』。 『死んじゃったんじゃ私の傷とケータイのお礼参りできないよね。 ごしゅうしょーさま。きゃははは!』 ここから導き出される答えは一つしかない。 この女だ。海原先輩に助けられたくせに救急車を呼ばずに立ち去った女。 私達の仲を引き裂く原因を作った女。そして先輩を馬鹿にした女! 更衣室を飛び出し、左手に木刀を掴み、 置いてあった面を道場裏のドアに向かって全力で放り投げる! 「オマエかァァァッ!!」 ガラスが砕け散る。割れた窓を飛び越えてガラスの破片の上に着地する。 足裏にガラスが刺さるのがわかる。だが痛みは感じない。 この程度ではこの怒りを抑えることはできない。 許 さ な い。 私から先輩を奪ったお前は許さない! 23 :あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/23(火) 22 24 43 ID bYCtaPEW いきなり窓から飛び出してきたポニーテールの女に、その場にいた四人は度肝を抜かれていた。 女は緩慢な動作で地面に落ちている面を拾い、 「な、なんだよテメげぐっ!」 左に立っていた男の、左側頭部に勢いよく叩きつけた。 男は横向きに倒れ、側頭部から血を流している。 「てめぇ!何しやがる!」 正面に立っていた男は拳を女の顔面に向かって振り下ろし―― 女が盾にした面の、金具の部分を殴った。 男はその痛みに声をあげる前に股間を蹴り上げられ、 うずくまったまま、動かなくなった。 もう一人いた男は恐怖で声をあげられなかった。 それは、懸命な判断だった。 数秒で男二人を気絶させた女は、声をあげた存在に対して攻撃をする獣になっていたからだ。 大河内桜は恐怖で動けない男を一瞥し、 「こいつじゃない・・・」 顔が血の色で染まった男と、うずくまった男を見下ろし、 「こいつらでもない・・・」 自分の右で腰を抜かして倒れている女を見下ろすと、カッと目を見開き、 「おまえだっ!!!」 大音声で叫んだ。
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アニメネタ一覧>あなた自身なのです 遊星 「Z-ONE、お前は一体何者なんだ」 Z-ONE「フフ…この顔を見られてしまった以上、答えるしかないようですね。 不動遊星、私は未来のあなた自身なのです。」 アニメ5D s149話『蘇った英雄』におけるZ-ONEのセリフが元ネタ。 関連項目同様、都合の悪い質問に対する返答として使われるほか、 マジキチを執拗に攻撃する本スレ民に対して鏡で自分の顔を見てみろよという戒めの意味も持つ。 もちろん本スレwiki民にも当てはまるのは言うまでもない。 関連項目 ああ! 僕だ! 知らんそんな事は俺の管轄外だ いずれわかるさ…いずれな… 調整中
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大連残留二十五万人同胞を救った日本人の記録(上)-03 第三章 大連を後にして いよいよ好機到来 満州日日新聞が接収されて中国語の新聞を出しているが、ある日、 赤沼がその新聞を持って飛んで来た。読んでくれというのだ。 二頁の号外全面をつぶして、シヨッキングな活字が躍っている。 「元満州国軍姜中将ハルピンにて逮捕、裁判の結果、銃殺を執行」 の見出しで、次のような記事が載っていた。 「北京で終戦を迎えた満州国軍の鉄石部隊は無傷のまま蒋介石軍に 編入された。 日本人と多くの日本留学生、隊の幹部にも、鉄石部隊の反人民的行為は 編入のその日から始まった。 第二十六軍長という空名を与えられ姜は、蒋軍の東北侵入を支援し、 その先導を務めた。 そのころの蒋軍は、既に東北地区に進出して人民蜂起に成功した 解放軍と、これに合流の動きを見せている旧満州国軍の向背に恐れをなして、 海路より東北に侵入すべく企図した。 蒋軍最大の軍艦重慶号が、これらの作戦を援助しながら営口に向う途中、 我が方に帰順してからは、陸路、山海関よりの道を選んだ。 旧満軍鉄石部隊は姜軍長指揮の下に、北京を出発、山海関を経て 錦州に進駐した。鉄石部隊にとっては、故国への帰還である。 錦州に帰った姜軍長は後続の国民党を迎え、蒋介石総統の検閲を受けた。 そして、その夜、第二十六軍長の職を解かれた。 そこで姜に与えられた新任務が彼を今日の悲劇に追いやった。 その任務は、「単身ハルピンに潜入して、所在の旧知を集めて地下軍を 組織し、予め定められた日時に、鉄道に沿って長春から北進、 国民党と呼応して、ハルピン守備に任じている解放軍を背後から攻撃せよ」 というものであった。 姜は数名の腹臣を従え、便衣をまとって錦州を出発した。 無謀というほかない。 この情報を入手した解放軍は、関内から侵入して来た国民党の北進を 長春北方で阻止するとともに、ハルピン周辺の警戒を厳重に行っていた。 「六月中旬、ハルピン松花江沿いの伝家甸で、解放軍公安局は、 行動不審な男を逮捕した。 取調べたところ姜頭目であることが判明、軍事裁判の結果、死罪と決定、 去る八月下旬、ハルピン郊外で人民立会いの下に銃殺刑に処した」 赤沼はこの記事を門脇に繰り返し読んでもらってから、 「銃殺されたなんて信じたくない」と眩いた。 姜は彼の知人の夫で、赤沼がこれから世話になろうと思う相手である。 赤沼の思いがわからぬではないが、現実は厳しいのである。 まず新聞の誤報ではあるまい。 「知人が家族とともに錦州か奉天に居るはずです。彼女に会えば真偽が はっきりするでしょう。あれほどの力を持った軍長ですから、 双方で利用しようとしているのです。だから言う事を聞かないと わかれば殺しにかかると思います。 私は一刻も早く知人の安否を確かめなければなりません。 あるいは姜軍長の参謀になる夢は立ち消えになるかも知れませんが、 御同行願えないでしょうか。 中国語の堪能なあなたと一緒なら、本当に助かるのです」 赤沼の最初に提案した内容とまるで違ったものになってしまったが、 それは意とするには及ばぬ。 門脇は赤沼と奉天まで同行しても、そこで別れて関東州在留邦人の 引揚げのため奔走するつもりだった。 いよいよ、その時が来たのである。胸が高鳴るばかり。 「後はどうすればいいのでしょう」と妻の愛子に泣かれたが、妙案が浮かばない。 まず金目の物を洗いざらい叩き売って、家族の生活費と門脇が北へ向う 旅費を作らねばならない。 次に公安局へ旅行届けを提出しなければ、同局の検問で露見するは必定。 その結果、妻子がひどい目に会うのは明白である。 そして行先をどこにして届けるか、どうやって大連を離れるか。 計画を実行に移すのは大変である。 虎穴に入らずんば虎児を得ず 誰に聞いても、北に向って大連を抜け出す方法は見つからなかった。 引揚げ促進を陳情するためという内容がスパイに察知されれば、 「反動」として処刑されるだろう。 家族も道連れにされるが、それは仕方ないとしても二十数万の在留邦人は 死ぬまで祖国へ帰れない。だから他人事のようにして聞くわけだが、 誰にも妙案がなかった。 夜になれば隣家にすら行けない日本人にとって、大連を抜け出すなど 考えてもみなかったのである。 「門脇さんは、関東州と満州の事情を知り過ぎているから、駄目なんです」 ある日、赤沼は吐き捨てるように言った。 「私は沖縄へ幾度も出撃しました。護衛の戦闘機なんかない方が安全です。 夜、たった一機で飛ぶんです。敵のレーダーに捕捉されると、 前を向いて横に飛ぶんです。金属の粉を撤きながら・・・・・・ 米軍の高射砲は、大体、機体の前方で炸裂しました。米軍の計算よりも、 ぐんと遅く飛ぶのです。 もちろん、単機ですから、戦局を覆すような戦果は挙げられませんが、 一機としては充分な任務を果たして九州へ帰りました。 油を補給すると朝鮮の群山まで飛んで一息入れました。 これなども、沖縄における米軍の状況をよく調べて知って居れば、 とても出撃する気になれなかったでしよう。 門脇さん、近日中に決行しましょう。さもなくぱ満州には寒い冬が襲って来ます」 それから三日後、赤沼が息をはずませて門脇宅にやって来た。 「今夜、ソ連軍司令官宛に林檎を運ぶ列車が大連―熊岳城間を走ります。 暫くぶりに石河から北へ汽車が走ります。これに乗りましょう。 日が暮れるまでに大連駅に着かねばなりません。 さあ、近所の人に気付かれないように家を出ましょう」 〝足もとから鳥が立つ〟というのは真にこのこと。しかし単機出撃の 爆撃王にハッパをかけられては、モタモタしていられない。 もっとも彼に誘われなくても門脇は一両日中に出発と心に決めては居た。 終戦後の実情調査のため米軍が奉天に来ている、という話を前日聞いたのである。 大連の鉄道工場に来る前は大連列車区に勤務していた関係上、 大連から北の満鉄本線は数十回も往復している。 途中の沙河口、周水子、南関嶺をはじめ途中の簡易駅の名称まで、 総ての駅名を暗記しているほどだ。 そんなわけで勝手知った満鉄本線だが、今は事情がまるで違う。 切符を売ってくれるはずもない。柵の外にひそんでいると、貨車三両と 客車一両が連結されたが、機関軍は現れない。いつかは発車するだろうが、 時間がわからない。聞けるものでもないし、日本人が駅の囲りをうろついて、 発見されだら、それこそ危険だ。あせらず待つことにして座り込んだら、 その日はちょうど九月十八日で、満州事変の記念日に当たることを思い出した。 先のことがまるでわからなくなると、急に身近なことだけ思い出す ようになった。今更満州事変を思い出してみても、なんの得にもならないが、 それと同じように妙なことばかり浮んでくるのである。 そんなくだらないことを小一時間も考えていたら、港の方から機関車が 走って来て、さっきの貨車に連結された。ホームの裏側をさりげなく歩き、 そして貨車に飛び込んだら、人間の足を踏んでしまった。 外で時間をつぶしているうち暗くなったが、車内に先客が居たのである。 壁に向って座ると、いろいろの戒めや諺が浮んでくる。 「その秋は雨か嵐か知らねども今日の努めの田の花を取る」 「事を成すは窮苦の日にあり」 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」 「志ある者は事ついに成る」 どれをとっても門脇の心すべき事だから、夢中になって知ってる 限りの諺を思い出していたら、汽笛が鳴って汽車は動き出した。 途中駅は止まらないにしても、国境の町石河ではソ連軍保安隊の 臨検があるだろう。前にも書いたが、ペストの発生で、国境では 厳重な検査と防疫が行なわれている。 暗い貨車の中だから、どのくらい走ったのか、さっぱりわから なかったが、石河に着いたらしい。人間のわめき声が近づいて来る。 扉を開けられたら万事休す。逃げる術はない。 怒声が起り、汽車が動いた。「入れ替えだね」と思ったが、それにしては 「停めろ!」「停めろ!」という叫いが聞える。 「検査終了まで出発してはならんぞ」と叫びながら中国人が走って行く。 しかし汽車は停止も後退もしない。なぜか汽車はソ連兵と中国の警察を 置き去りにして、ひたすら北に向って走る。 次の駅、瓦房店に到着したら夜が明けた。もうそれで検閲もなく、 奉天に向うだろうと胸なでおろして居たら、「日本人は降りるんだ」と 日本語のわめき声がする。扉が開けられ、 若い声で、「出て来い。ぼやぼやするな」と怒鳴られた。 門脇も、単機出撃の得意な爆撃王も、青菜に塩の如く、 首うなだれて外に出るより途はない。 赤い腕章つけ、スキー帽に似た解放軍独得の軍帽かぶった 日本人がたむろして居る。 いずれも十七、八歳の子供だ。彼等はそり身になって、 「証明書を見せろ」と命令し、 続いて、「日本人がここから北へ行く事は許可されていない。 大達へ帰れ。命令に背いてこの汽事に乗る者を発見したら、直ちに銃殺する」 と言う。 子供だから、同じ日本人だから、といって安心するのは禁物。 背後にマンドリン抱えた荒くれソルダートが立って居る。 爆撃王の赤沼が、見るも無惨、米つきバッタの如く頼んで居る。 「帰れ、と言われても、大連にはもう家もなければ、一銭の金もありません。 私達は、寒くなるまでに内地へ帰らなければ死んでしまいます。 お願いします。奉天まで行かせて下さい」 「ダメだ。ダメだ。絶対駄目。その足で、大連まで歩いて帰れ」 ソ連兵の点数稼ごうという心算らしく、日本の子供達は冷たく言い放つ。 非情でこすっからいガキとは別に、 「ホームにも、駅の外にも解放軍が居るから注意しなさい。 日本人を見つければ必ず射撃するからね」 そっと耳打ちしてくれる坊やも居た。その子は、駅前には数百人の 解放軍が集合、客車に乗り込むため待機して居ると話してくれた。 それじゃあまるで機関車の釜に薪放り込みながら、近くでガソリンの 詰め替えするようなものだ。 門脇、赤沼の二人は満鉄杜宅へ行って見ることにして歩き出したが、 日本人は既に引き払い、社宅はもぬけのからだった。 駅の方へ引き返すと、あの機関車が盛んに蒸気を吹き上げていた。 やにわに爆撃王が走り出した。 「ついて来て……」 ホームの方に向っている。門脇も走った。さっきの少年がこの騒ぎを 聞きつけ、走り出して来た。 汽車は既に動き出して、門脇がいくら走っても並行線。ステップが 見つからないのである。 満鉄の軍輌は背が高いから、ホームが切れればもう乗れない。 だから門脇は力の限り走るのだが、刻一刻スピードを増す汽車には叶わない。 赤沼は大きなコンパスで機関車に飛び乗った。 門脇は己の体力、スピードがわかっているから、もうやめようと前を見ると、 機関車の窓から白い手袋が出て、盛んに「おいで、おいで」と招いている。 汽車のスピードは始めのままらしい。門脇の足がもつれて遅れをとっただけだ。 それがわかって門脇は、一世一代の力をしぼり、 機関軍のステップにしがみついた。 三段の鉄のステップを、どうやってよじ登ったか、わからない。夢中だった。 「山の監視哨に兵隊が居ます。怪しいと見れば、発砲しますから、 後ろの炭水車の石炭を掘ってかくれて下さい」 日本語である。乗務員の一人が中国人、二人が日本人だった。 〝地獄に仏〟である。門脇ら二人は炭水車の右側の壁へ、 するめのようにへばりつく。途中の駅では小旗を振って小学生が歓迎していた。 後ろに乗った解放軍のためである。 国民党の南下を防ぐための解放軍駐屯地があって、瓦房店から 乗り込んだ兵隊はそこへ行くらしい。 それにしても、小学校は政治的変革には最も保守的。 従来の政権に忠実であるが、もうダメときまれば、 コロリと変って進歩的になり、そして新しい旗を振る任務を負わされる。 林檎と蟹のうまい熊岳城までの列車が、日本敗戦後の最高の 長距離列車であり、この貨客混合列車が当代随一の豪華特急と いうことになるだろう。のろのろと走っても、歩くより遥かに速い。 いずれにしてもここまでは大成功だった。 続く
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115 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 53 00 ID TC1OyeSP 最終目的:目標の半永久的拘束。 前提条件:反社会行動のため、状況の隠匿。 一次目的:目標との男女関係構築。達成後、二次目的に移行。 予備目的:目標の初性交体験の奪取。 一次作戦A:強姦。 作戦概要 :目標を物理的に拘束して性交を行う。 必要条件 :薬物。両親の不在。目標を物理拘束するための技能、習得中。 遂行利点 :実行が容易。確実な効果。予備目的の確実な達成。 遂行難点 :目標の自発的協力が得られないため、一次目的達成後、最終目的の達成が困難。 検討事項 :排卵日に実行することで妊娠が可能。目標に精神的拘束を施す効果が期待されるが、前提条件の維持が困難となる。 総括 :一次作戦B破綻時の予備作戦として準備のみ行う。 一次作戦B:洗脳。 作戦概要 :目標に継続的に間接干渉することにより精神的拘束を行う。 必要条件 :異性としての魅力。アプローチ能力。時間。 遂行利点 :目標の自発的協力を得られて私が嬉しい。最終目的の達成が容易となる。 遂行難点 :目標の倫理観を突破しなければならない。時間がかかり、効果が不確実。 検討事項 :目標は思春期のため性欲の利用が有効と思われる。 総括 :実地中。 予備作戦:排除。 作戦概要:本次作戦において障害となる人物の物理的、精神的、社会的排除。 必要条件:殺人、拘束、脅迫、尾行、情報収集、情報工作のための各種技能。習得中。 候補分類 目標が恋愛感情を向ける人物 :最優先:未確認 目標に恋愛感情を向ける人物 :優先 :未確認 目標が恋愛感情を向ける可能性がある人物:準優先:目標の交友関係(別紙)を参照 目標に恋愛感情を向ける可能性がある人物:準優先:目標の交友関係(別紙)を参照 状況の把握を試みる人物 :優先 :藍染晶(暫定協力者のため留保) 状況の把握を試みる可能性がある人物 :準優先:父、母 総括 :最優先候補、優先候補ともに存在しないため、準備のみ行う。 116 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 54 04 ID TC1OyeSP 副次作戦A:監視。 作戦概要 :目標を継続的に監視する体制を構築、維持。 達成条項 生活サイクルの一致:未 監視カメラの設置 :済 盗聴器の設置 :済 授業態度の把握 :未 学力の把握 :済 交友関係の把握 :済 携帯履歴の把握 :未(目標は携帯電話不所持) 放課後行動の把握 :未 休日行動の把握 :済 座標の把握 :済 性的嗜好の把握 :済 自慰回数の把握 :済 検討事項 目標の留年:却下 協力者の作成:要検討 目標行動の制限:実地中 総括:実地中。達成率は必要不十分。監視体制の更なる強化が必要。 副次作戦B:収集。 作戦概要 :目標体組織の収集、消費。 収集状況 部位:髪 収集:目標のベッドから毎日採取。 消費:ブラシを作成中。 部位:皮膚 収集:夏休み後、剥離したものを素手にて直接採取。 消費:貴重品のため瓶詰めし保存。 部位:爪 収集:目標の爪切り後採取。 消費:瓶詰めし日付のラベルを張って保存。 部位:唾液 収集:未採取。 部位:血液 収集:未採取。 部位:涙 収集:未採取。 部位:耳垢 収集:定期的に耳掃除にて採取。 消費:咀嚼後嚥下。 部位:陰毛 収集:目標のベッドで採取。 消費:咀嚼後嚥下。 部位:体臭 収集:脱衣直後の下着から採取。 消費:咀嚼後吸引。 部位:小水 収集:未採取。 部位:大便 収集:未採取。 部位:精液 収集:ゴミ箱のティッシュから採取。 消費:自慰に使用後咀嚼、嚥下。 総括 :実行中。性欲の鎮静に効果有。エスカレートには注意。 117 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 54 53 ID TC1OyeSP 副次作戦C:マーキング。 作戦概要:自己の体組織を対象に付与する。 付与状況 部位:髪 用法:ブラシを作成中。 部位:皮膚 用法:未使用。 部位:爪 用法:寸断後、食事に混入。 部位:唾液 用法:目標の歯ブラシに塗布。 部位:経血 用法:食事に混入。 部位:涙 用法:目薬に混入後、目標に贈呈。 部位:耳垢 用法:食事に混入。 部位:陰毛 用法:目標のベッドに散布。 部位:体臭 用法:未使用。 部位:小水 用法:乾燥後、目標のシャンプーに混入。 部位:大便 用法:未使用。 部位:愛液 用法:香水に混入し、目標に贈呈。 総括 :実行中。精神的安定に効果有。エスカレートには注意。 118 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 55 37 ID TC1OyeSP 夕食の後。 俺は自分の部屋でごろごろしながらマンガを読んでいた。帰りに本屋に寄って買ってきた新刊だ。 おっ。そうきたかー。ふんふん。お、おおおおお。すげー! 内容に没頭していると、いきなり部屋の扉が開いた。 「……まったく」 「げっ!?」 部屋に入って来たのは妹の優香だった。両親は外食に行っているので当然といえば当然だけど。 人差し指を額に当て、軽蔑しきった視線が俺に突き刺さる。ぐさぐさ。 うう、自業自得ではあるけれど、やっぱり痛い。 いや、それよりも。 「ゆ、ゆうか。いきなり入ってくるなよ!」 「……今、この状況で、真っ先に私に掛けるべき言葉がそれですか?」 え? 俺、何か間違ったこと言ってる? 「兄さんは受験生です。そして今月は十二月です。更に兄さんの成績はクラスで38人中30位です。さて、この条件でどうして兄さんは……」 「あー、もうわかった! わかったから! 俺が悪かったよ! けど……」 「私に謝ってどうするんですか。兄さんは論理的思考能力がないんですか?」 「……」 こてんぱんに打ちのめされて、とぼとぼと勉強机に向かう。ああ、マンガいいところだったのになあ…… 昨日のまま放り出してあったノートと参考書に向きあう。ちらりと後ろを見ると、優香は入れ替わりでベッドに座ってマンガを手に取っていた。 「帰りに、本屋に寄ったのですね」 「ん? ああ。ちゃんと参考書も買ったぞ」 「他には何か買いませんでしたか」 「え。い、いや別に?」 「そうですか」 声が若干上ずったけど、妹には気づかれなかったようだった。手にしたマンガを本棚に入れている。 危ない危ない。ついでにエロ本も買ってたなんて、優香に知られたらどんな説教が飛んでくるかわかったもんじゃない。ウブな妹を持つと困るぜ。 背後からプレッシャーを受けつつ、参考書とにらめっこする。あれ、これどういう意味だ? えーと、戻る戻る……うーん、むつかしい…… 「今日の夕食はどうでしたか?」 「へ? あ、うーんとえーと。うまかったぞ」 「兄さん。私は詳細な評価を求めているのですが。気になった点があれば何でも言ってください」 「え、え~~~~と、う~~~~んと……」 「……」 「え~~と。そういえば、ハンバーグが少し生ぐさかったかも」 「やはりそうでしたか。次からは香草の類で臭いを消しますね」 ポシェットから手帳を取り出して手早くメモを走らせる優香。ホント、俺と違ってマメな奴だなあ。 しばらく前から優香は料理に凝っているようで、いろんな料理を試してくれる。まあ、今日みたいに当たり外れもあるけれど。 基本的に俺は世話になっているだけなので、こんな風に勉強に関して尻を叩かれても優香に頭が上がらないのだった。 119 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 56 10 ID TC1OyeSP 「……」(かりかり) 「……」 「……」(かりかり) 「……」 「……」(かりかり) 「……」 「……優香? 別に監視してなくても、勉強はさぼらないぞ?」 「兄さんに頼みたいことがあります」 「ん?」 椅子ごと振り返る。なんだって自分一人でこなせてしまう妹が頼み事なんて珍しい。 優香はベッドに座って、ポシェットから一枚の封筒を取り出した。何故か、ビニールパックに入れてある。 そういえば、あのポシェットも何時からか常に身につけるようになってたな。色々出てくるけど、何が入ってるんだろう。 「今日、帰り際。開いた下駄箱に入っていました」 「ああー、ラブレターか。最近多くないか?」 「もう十二月ですからね。クリスマスが近いからではないでしょうか」 「なるほど……クリスマスか」 はあ。俺は今年も今年も一人寂しく過ごすことになりそうだ。友達の義明は、晶ちゃんと付き合ってるのになあ。 「私が」 「ん?」 「いえ。それで明日の放課後に呼び出されているので、同行して下さい」 「……う~ん」 優香のこういうお願いは、前からちょくちょくあるものだった。いわく護身用らしいけど、目の前で告白沙汰を見せられる身にもなってほしい。 まあ、それでも。妹の数少ないお願いだし、兄として基本的には引き受けていた。 けれど、そろそろ俺をあてにするのはやめさせた方がいいのかもしれない。何しろ、あと三ヶ月で卒業してしまうわけだし。 まあ、そもそも俺を頼るのだって『他に頼む男がいないから』ぐらいの理由だしな。 「いや、そろそろ俺も卒業するし。誰か他の人に頼めないか? ほら、晶ちゃんとか、柔道部の友達と一緒にいくとかさ」 「……」 「ていうか、優香は彼氏作らないのか? そりゃ、悪い奴に騙されたりするのは気をつけた方がいいと思うけど。友達から始めればどんな男かもわかるだろうしさ」 「……」 「優香?」 「……あ゛」 優香の表情は変わらなかった。泣きもしないし笑いもしなかった。ただ、大きく息を吸って、吐いた。 すぅーーーー、はぁーーーー。 120 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 57 04 ID TC1OyeSP 「兄さん、そこに立ってくれませんか」 「あ、うん」 椅子から立って、のこのこと優香の前に立つ。 瞬間、ぎしりとベッドを軋ませて、優香が跳びついて来た。胸元にぶら下がるようにされて前のめりになったところを、内側から足を払われてあっという間に転倒した。 床に仰向けに倒れ、さらに優香が一緒に倒れてくる。二人分の体重が背中に叩きつけられる。 どすん! 「げふっ!?」 肺の中の空気が残らず吐きだされた。頭を打たなかったのは、優香が後頭部に腕を回していたからだ。 俺が衝撃で身動きできない間に、妹が素早く腹の上に乗って両足で胴体をロックした。同時に右腕と頭がひとまとめにされ、首ごと小脇に抱えるよう両腕 でロックされる。 優香の両腕が締まった。窒息。 「ぐえっ!」 「小内刈りからの縦四方固め、です」 頭の上で、優香が囁いた。蝉のように、俺に真正面からしがみついたような体勢で。 というか、息! 息……! する、と腕が緩められて、俺は盛大に呼吸した。ぜーはー、ぜーはー。 大きく息を吸うたびに、顔に当てられた柔らかいものがむにむにと変形する……って優香の胸じゃん!! 「ごほごほっ! な、何やってるんだよゆうか! 離れなさい!」 「何を慌てているんですか兄さん。これはれっきとした柔道の練習ですよ」 「いや本当かよそれ! なんか技の掛かりが柔道っぽくなかったし、これマウントじゃん!」 「乱取りでは禁止されていますが当身技もあるし、袖と襟を掴むだけが入り方ではないんですよ」 「へー。って、それはわかったから離れろって!」 左腕と両足が自由なので、じたばたと暴れてひっくり返そうとしたり、妹をひきはがそうとするけれど。 その度に重心を操られたり、肩を床に押さえつけられたりで全然返せない。しまいにはまた首を絞められた。 「ぐえっ!」 「静かにしてください。夜中に近所迷惑ですよ」 だからって強制的に静かにさせるのはどうなんだ。あとその理屈はおかしい。 ともあれ静かになった部屋で、妹は淡々と話し始めた。俺の頭を小脇に抱えたまま(腕は緩めてもらった) 「兄さんは、私がこのように、誰かに組み伏せられても良いと言うんですね」 「え、いやむしろ組み敷いてるのはお前……げふ」 「この技なんて、兄さんが相手だから決まったようなものです。私はまだまだ未熟ですし、男性に格闘能力で勝るとも思ってません」 「え、そうか? 一応俺、運動部だったし結構自信あったんだけど……」 「兄さん。男と女の差というのは、それほど大きなものなんですよ。あらゆる格闘技が、重量別男女別なのはそういうことです」 「あ、うん……」 「もしも。もしも私が、見知らぬ誰かに組み敷かれて、服を破かれて、胸を触られて、無理矢理キスされて」 「優香!? なにいってんだ!?」 「顔を何度も殴られて、抵抗する気力を奪われて、性器を好きに弄られて……うぐっ」 「ゆ……ゆうか?」 首を脇に抱えられているので優香の顔は見えないけれど。顔に押し付けられた胸から、ごぼりと何かが流れてる音がして。ごくりと、優香が何かを飲み込ん だ。 え……今、吐きそうになって……それを飲み込んだのか? 「ゆ、優香! わかった!わかったからもうやめろって!」 「想像してください。私が、男に襲われて、無理矢理処女を奪われて、精液を子宮に吐きだされて、ゴミみたいにその場に捨てられて、その後の人生も繰り返し、繰り返し……」 「わかった! ごめん! 俺が悪かったから! 一緒に行く! 呼び出しに付き合うから!」 「……分かってもらえればいいんです」 121 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 58 29 ID TC1OyeSP ぱっ、と。優香が技を解いて立ち上がった。唖然としている俺を尻目に「失礼」と机に置いてあったコップの水をガラガラして飲み込んだ。 あ、やっぱりさっきのは吐きかけたのか。でも、なんか優香とゲロって嫌な組み合わせだなあ。いや、誰だってゲロとの組み合わせは嫌か。 「それでは兄さん。明日の放課後、教室に迎えに行きますから」 「あ、ああ……うん」 まるで何事もなかったかのようにベッドに座り直す妹。 俺は、今起きたことを頭の中で整理しながら、立ち上がって机についた。背中が鈍く痛い。 妹に投げられ、固められ、絞められた。それから。妹が無理やり襲われる想像を話し、吐きかけて、明日の約束をした。 俺はいったい、どっちにショックを受けているんだろう。投げられた方か、あんなことを言った方か。 それは俺の、最近の悩みに関係することでもあった。 う~~~ん。 悩んでいる俺を尻目に、妹がポシェットから紙切れを一枚取り出した。 「勿論、お礼はします。どうぞ」 「ん? えーと……これ、映画のペアチケットじゃないか」 「今月まで有効です。勉強ばかりでは気が詰まるでしょうし、暇を見つけて好きな相手と行ってください」 「いや、別にわざわざこんなもん貰うほどじゃないって。付いていくだけだし」 「私は正当な依頼をし、兄さんは代価を受け取る。それが社会のルールです、遠慮なく」 「大体、こんなもの貰っても一緒に行く相手なんかいないぞ、俺」 「使い方まで私は関知しません。受け取ってもらえればそれで結構です。建設的に、両方収まる方法を考えてみたらどうでしょう」 「う~ん」 俺は要らないって言ってるのに、頑固な奴だ。 けど、もうチケットは買ってしまってるし、今月までだし。けれど妹の金で楽しむっていうのも兄としてどうなんだろう。 で、両方収まる方法、となると……おお、あったあった。俺にも優香みたいな論理的思考って奴が身についたのかも。 「じゃあ優香。部活が休みの時にでも、一緒に見に行くか」 「妹以外に誘う相手がいないなんて、兄さんは本当に甲斐性がないんですね」 「うるさいなっ!」 「まあ、構いませんよ。どう使うかはそちら次第ですから」 嬉しそうでも嫌そうでもなく、淡々と優香は頷いた。 やれやれ、頑固な妹を持つと兄は苦労するなあ。 「何かバカなことを考えていませんか、兄さん」 「んー。いやいや、なんでもないぞ。というか、いきなりバカ扱いは酷いぞ」 「違いましたか? ああ、そういえばそろそろ御風呂が沸きますから、入って来たらどうですか」 「ん? あー、でも今は勉強してるし優香先に入っていいぞ」 「お断りします。兄さんが私の残り湯を飲んだら不快ですから」 「ぶふっ、するわけないだろっ!」 「冗談です。今からすることがあるので、お先にどうぞ」 「んー。わかった。じゃあ一番風呂貰うよ」 「はい」 122 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 18 59 26 ID TC1OyeSP 熱い湯を張った風呂桶に、ゆっくりと体をつけていく。熱さがじわじわと体を上がっていき、押し出されるように声が出た。 「ふ~~~~……」 この季節の風呂は格別だ。冷えた体が芯から温まる。 鼻まで潜ってぶくぶくとしてみる。熱いのですぐにやめた。 「いちち。部屋で投げ飛ばすなよ、優香の奴」 いまだに鈍痛の残る背中を、湯の中でゆっくりと伸ばす。痛みがほぐれていくように取れていった。 に、しても驚いたなあ…… 投げと固めを食らったことを思い出す。これでも俺は男だし、部活で結構鍛えてた。それを簡単に抑え込むとか、柔道部に入って半年とは思えない。 まあ、優香が部活に打ち込んでいるのはよく知っている。朝練も毎日欠かさず出ているし、よく居間で薄着になって筋トレしてるし。 随分たくましくなったなあ、ほんと。母さんなんかは女の子が、なんてよく愚痴ってるけど。 それでも、優香は男には勝てないと言っていた。 まあ勝てないかどうかはさておき、他の男にあんな真似をするというのもちょっとなあ、と右頬を撫でる。 妹の胸が当たっていた頬だ。 一瞬で落ち込んだ。反省し、ぶくぶくと湯船に沈む。 これが、ここ最近抱えている悩みの種だった。 変な話になるけれど、最近優香を意識することがある。 妹としてではなく、異性として。 ……溜まってんのかなあ、俺。 夏、友達と一緒にプールに行った時が最初だったと思う。優香が大胆な水着を着てきて、一緒にウォータースライダーで滑りまくった。 まあそれは晶ちゃんのための作戦だったわけだけど、ずっと肌をくっつけていて……何でか、勃った。 なんでだろう。とりあえず、パッドを入れて増胸してたみたいだけど、それは関係ないような気がする。 まあ……そもそも、優香と肌を合わせるということ自体、憶えている限りでは初めての経験なのだ。お風呂だって一緒に入った覚えはない。 男友達の話を聞くと、妹なんて家の中ではだらだらしてるし可愛くなんて何ともない、ということだけど。俺は少なくとも、妹のそんな姿を見たことはない 。 優香の考えていることなんて全然わからないし。そういう意味じゃ、俺にとって優香は、家族と言うよりももっと遠い存在なのかもしれない。 昔から、そんなことを何となく感じていて。どんなに冷たく当たられても、兄であろうと心がけてきたけど。 優香はやっぱり俺には心を開いてくれなくて。それが時々、寂しいと思う。 そういえば……さっきの優香は、泣いていたんだろうか。 俺を固めて、男に襲われたらどうするんだと訴えていたとき。立ち上がりざま、服の袖で目尻をぬぐっていたような気がする。 まあ、ゲロするときは何故か涙が出るから、不思議な話じゃないんだけど。 優香は本当に、男に襲われるのが吐くほど嫌だったのだ。いや、それは誰だってそうだけど。 手紙で呼び出されることから、そんなことを連想するほど……たぶん、男というものが怖いんだろう。 優香はいつもそんな恐怖を抱えてきたんだろうか。だから、いつも俺を同行させたんだろうか。 妹が俺に冷たいのは、その恐怖をまた俺にも抱いているから何だろうか。 「……けど、それで俺もチンコ大きくさせてんだもんなあ」 何でなんだろう。自分をぶん殴りたい。ぶくぶく。 確かに優香は可愛い。美人だし、髪はさらさらだし、目は綺麗だし、声は落ち着いているし、体型もすらりとしている。まあ胸は小さいかな。 世間一般的に可愛いし、俺も可愛いと思う。 最近は、たまに一緒に出かけると。すごくめかし込んできて、ドキッとすることもある。 けど……俺が優香に欲情してどうするんだ。しんとうめっきゃく、しんとうめっきゃく……ふう。 やっぱり溜まってるのかなあ。とりあえず、風呂出たらエロ本で一発抜こう。 でも優香の奴。俺が卒業したらどうするんだろう。男の欲望から、ちゃんと自分を守っていけるんだろうか……心配だなあ。 ぶくぶく。 123 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 19 00 15 ID TC1OyeSP 「あ~。クラクラする~」 風呂上がり。 考え事をしていたせいで、すっかり茹で上がってしまった俺は。シャツとパンツだけで脱衣所を出た。あー、空気が冷たくて気持ちいい。 居間では、優香がタンクトップにズボンという格好で腕立て伏せをしていた。おお、がんばってるなあ。 「ゆーかー、でたぞー」 「……間の抜けた声ですね。またそんな格好で歩き回っているんですか。恥という文化を知らないんですか」 「いや、ちょっとのぼせちゃってさ。あー、すずしー」 「とにかく兄さんの下着姿なんて見苦しいだけです。さっさと着替えてください」 「いいじゃん、優香だって薄着だろ」 「なんですか。兄さんは私の薄着をじろじろ鑑賞するために、自分も薄着で来たのですか」 「ばっ。そんなこと言ってないだろ!」 なんか最近、優香はこの手の返し方が多くなった気がする。 だから意識してしまうのか、妹相手に意識してしまう俺がおかしいのか。きっと後者だ。 「とにかく、親父達が帰ってくる前に入っておけって」 「ふう……そうですね。では」 腕立て伏せを終え、優香がポニーテールを振って立ち上がる。うっすらと汗の浮かんだ肌が、光を反射してきらきらとしていた。 ……って、やれやれ。だからそういうところを見てるから嫌われるんじゃないか。しんとうめっきゃく。 妹は着替えを持って風呂に入っていった。今の内に、俺もエロ本で抜いておこう。それから勉強だ。 124 未来のあなたへ3 sage 2008/12/09(火) 19 00 52 ID TC1OyeSP 湯船に入ってから。洗濯機の中にあったトランクスをくわえる。 いただきます、兄さん。今日の恵みに感謝します。 もしゃもしゃもしゃもしゃ つーんと、頭が芯から痺れた。鼻腔いっぱいに広がる、生臭い雄の体臭。 生地を傷つけないように、兄の下着をゆっくりと噛みしめる。 兄の直後に入浴し、下着の臭いと味を楽しみ、出る際に戻しておくのが最近の日課だった。これなら交換下着を用意することなく毎日楽しめる。 ちゅぱ ちゅぱ ちゅぱ 今日はいつもと味が違った。小水のアンモニア臭と、汗の塩辛さ。それから、一際生臭い。精液。先走りと、ほんの少しの精液の味だ。 あは。兄さん、やっぱりさっき、勃起してたんですね。 兄さんは気付かなかったかもしれませんけど。縦四方固めのとき、固くなったおちんちんがお尻に当たっていたんですよ。私もすごく濡れました。 兄さん、兄さん、兄さん。 私を女として、雌として意識してくれたんですね。 一次作戦Bは順調に進行中。 今まで全く行ってこなかった肉体的接触の増加。 特定のイベント時に着飾ることによって驚かせること。 男性に対する性的恐怖を訴え、庇護を求めること。 全て、意外性。 兄の中で堅く硬く凝り固まった、妹という固定観念を破壊するための意外性。 榊優香は、榊健太にとって確かに妹なのだが、しかし同時にSEXの可能な女である、という概念を植え付ける。 嗜好への間接的な干渉は、成果が大きい代わりに効果が不確実で不透明だったけど、確かに効果が上がっていることが確認できた。 嬉しい、嬉しい、嬉しい。 今は性欲に引きずられているだけでしょうが。いずれ、兄さんの理想そのものを私に書き換えてあげますから。 そうすれば、二人とも幸せですよね。 じゅる じゅる じゅる ああ、美味しい、美味しいですよ、兄さん。 男と女に力の差があるというのは本当です。男が本気で襲いかかってきたら、非力な女性は多少の技術があっても簡単に負けてしまう。 だから、ちゃんと私を守ってください。兄さん。 兄さん以外の男なんて、吐くほど嫌なんです。あの嘔吐は本当です。想像だけでも耐えられない。 だから、もしも私が兄さん以外の男に襲われたら。 そのときは、目とか喉とか股間とか小指とか、ちゃんと狙いますから。ナイフとかスタンガンとか警棒とか寸鉄とか、ちゃんと使いますから。 兄さんだけなんですよ。私の処女を破っていいのは、兄さんだけなんですよ。 ずーずずずずずずずず…… ごちそうさまでした、兄さん。今日も美味しかったです。
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SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 ~1つの真実、6つの答え~ 機種:NDS 作曲者:宮内信子 開発元:WITCHCRAFT 発売元:D3パブリッシャー 発売年:2009 概要 裁判員制度施行の日に発売されたアドベンチャーゲーム。ニンテンドーDSにおけるSIMPLEシリーズ最後の販売用ソフトとなった。 開発はメディア・ビジョンから独立したウィッチクラフト。 元日本テレネットの遠藤正二朗氏が監督・脚本を務め、作曲は遠藤氏の妻である宮内信子氏が担当。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 真理の庭 ありえない悲劇 追憶と後悔と 針の穴 静かなる抵抗 評議の席にて 正義への挑戦 法の名において やさしい本音 評決・無罪/成功 判決・無罪/成功 評決・有罪/失敗 判決・有罪/失敗 日常へ 追求と抵抗 抵抗 評決・有罪/成功 判決・有罪/成功 真実への招待 法衣で包む心 Go Heven 自らを述べよ 緊迫の時間 闇・と・眠り/少年S 奇妙キテレツ 嘘つきダンス 恐れるものは 発見 サブタイトル 説得成功 説得失敗 説得大成功 アントラム・デュマ サティヤ・デュマ 1つの真実、6つの答え タイトルバック テレパシー 罪状認否 エンドクレジット
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ここはIRCチャンネル" eramaker"の排水口的別館" eramaker_lunatic"でアノニィが開発中の超厨二RPG「鬼畜あなたRPG」の仕様や設定を書いておく所です。 ストーリーとか適当なあらすじ 主な流れ プレイヤー鬼畜あなた フレッシュゴーレム前衛タイプ/一般型 前衛タイプ/二刀流型 後衛タイプ/後方支援型 特殊タイプ マップやイベントや登場キャラクターメインマップ 本拠地 人間の里 妖精の湖 妖怪の森 魔法の森 紅魔館 ネタ 困った事 要望とか ストーリーとか 適当なあらすじ 俺の名前は鬼畜あなた。錬金術師だ。 幻想郷の妖怪に聞けば誰もが恐れて口を閉ざす「八雲紫」の隙間の力と融合したはいいが、あやうく逆に呑み込まれそうになって満身創痍で逃げ出したヘタレだ。 お陰でLV1まで戻ってしまった。 このまま引き下がるのも癪だし、俺は再度隙間の力に挑戦する事にした。 次は勝つ! 主な流れ ダンジョンに入る ボス倒す 倒したボスの頭脳から情報を入手 新しいダンジョンやボスが出現 ふりだしに戻る プレイヤー 鬼畜あなた 主人公。融合を操る程度の力を持つ。初期LV1 相手から奪った「頭」「腕」「足」「体」等を装備品として利用出来る。 ステータスは平均的。HPが高く、やや敏捷が低い。 固有特性:ザコとの戦闘終了時にHPが1/6回復する。 フレッシュゴーレム ストーリー進行に応じて最大3体まで作成可能となる、鬼畜あなたの忠実な下僕。 前衛タイプ/一般型 汎用型ゴーレム。 下級妖怪の肉体(イベントで入手)を素材に作成。 全体的に平凡で目立ったステータスを持たない。 固有能力:特徴が無いのが特徴 前衛タイプ/二刀流型 汎用型ゴーレム。 魔獣の肉体を集めると作れる。難易度は高目。 二刀流能力を持つため、装備部位が腕/腕/身体/足/特殊と変則的。 ステータスは敏捷とHPに優れ、他はやや低め。 固有特性:状態異常に強く、属性攻撃に弱い。 後衛タイプ/後方支援型 汎用型ゴーレム。 メイドの肉体を集めると作れる。難易度は普通。 知力・MPに優れる支援型。反面それ以外はやや低め。 固有特性:属性攻撃に強く、状態異常に弱い。 特殊タイプ ユニーク型ゴーレム。同一人物の「頭」「体」「腕」「足」を素材に作成する。 名前や容姿が違うキャラであれば複数体作成可能。 初期レベル・耐性・スキル・固有特性はキャラクターに準ずる。 全パーツを集めるのはそれなりに困難。いわゆるオマケキャラ。 どのくらい困難かというと基本的にボスLuna(後述)を倒す必要がある程度。 マップやイベントや登場キャラクター 予定であって未定で不定 メインマップ 最初は殆ど何も無いが、ボスを倒して情報を得る事で入れる場所が増える。 本拠地 フレッシュゴーレム作成(最大3体) 頭部を持つキャラに変身出来る。オマケ機能。 実装度50% 人間の里 慧音、阿求 実装度0% 妖精の湖 ゲーム開始位置 大妖精、チルノ、レティ 大妖精は第一の被害者(確定) レティを倒す前にチルノを倒すなよ!絶対だぞ! 実装度70% 妖怪の森 リグル、ルーミア、みすちー 実装度0% 魔法の森 魔理沙 キノコを霧雨魔法点(魔点)に変換し、魔点とアイテムを交換出来る 実装度95% 紅魔館 美鈴、小悪魔ズ、パチュリー、咲夜、レミリア、フランドール 正門、図書館、本館、地下室。 ネタ 未定・未実装ネタ多し このゲームにおける「装備品」は大半が相手から奪った肉体。 ボスを攻略する順序でボスの強さや戦闘スタイルが変わる。 一部の敵は「肉体を奪う(装備品入手)」もしくは「人質/奴隷とする」を選べる。 選択の結果次第では後のボスが超難易度化するので、ダンジョンのフラグや攻略状況をリセットする機能を持たせる。 ダンジョン制覇後は特定の場所で「大妖精H」のようなHardキャラと戦闘が始まる。 Hardキャラを倒すと特定エリアでのエンカウントが低確率でLunaキャラとの戦闘になる。 Hard、Lunaキャラと戦闘にならず、ボス戦前にHPMPが全回復する「ゆとりモード」を設定可能にする(? 困った事 メイン素材である「はちくま東方素材蒐」に地霊殿キャラの歩行絵とボス絵が無い 同上にリリーホワイト・リリーブラックの歩行絵が無い。 同上に三月精のボス絵が無い。 蟲の錬金術師リグル・ナイトバグの絵が無い(当たり前) 中ボスネタ募集してます 要望とか 地味に期待してるよ~ -- 名無しさん (2009-09-17 00 05 12) 名前 コメント
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元スレURL 曜「あなたがブラック・ジャック先生ですか……?」BJ「フフ……」 概要 天才医師とAqoursのクロス短編集 クロス:漫画ブラックジャック タグ ^渡辺曜 ^高海千歌 ^小原鞠莉 ^鞠莉ママ ^クロス 名前 コメント
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LL/W36-T21 カード名:あなたへのエール カテゴリ:クライマックス 色:黄 トリガー:1・炎 【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。 (炎:このターン中、このカードをトリガーした攻撃キャラが次に与えるダメージがキャンセルされた時、相手に1ダメージを与える。) 穂乃果「穂乃果、身体動かすの大好きなんだー♪ 今日も頑張っちゃお!」 レアリティ:TD 15/05/22 今日のカード ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 “可憐なマリンガール”南 ことり 1/0 5000/1/0 黄
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【検索用 なみだのねたん 登録タグ からんころん な カゼヒキ 曲 葛駄夜音 雨のち雨】 作詞:雨のち雨 作曲:雨のち雨 編曲:雨のち雨 唄:葛駄夜音 声:からんころん、カゼヒキ 曲紹介 #「べつに何円でもいいよ、」 雨のち雨氏のUTAUオリジナル曲 歌詞 意味ないのに でてきちゃう 粘液だとか飲みこんで 朝が来た はじめてとか、意味ないと思う でもねあの子みたいに トラウマとか抱きたくなかったの ねえ、わかるでしょ? きみのしろいとこに噛みついて あまい夜と朝にねころんだ いつの間にかすり抜けてた 小指のやくそくは 何処にいったの 意味ないけど でてきた涙を あなたが舐めてくれた 不味いのに ごめんねって ばかみたいに笑いあって 落ちる雫はみないふり きみのくろいここに滑り込む にがい昼と呪縛がとけていく いつのまにか冷めちゃうよな くすりゆびはまだいらない ほんとだよ コメント 名前 コメント